環境モニタのためのチューリンガルサーバの構築 のバックアップ差分(No.2)


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 [[vdec2pc汎用インタフェースの設計と試作]]
 
 [[研究テーマ]]
 
 
 VDECで試作したチップをPCにUSB接続してWindowsアプリケーションから制御するためのボードと開発環境を製作します。このボードを用いてVDECチップの動作確認だけでなくWindowsと連動したアプリケーションを簡単に開発できる環境を用意したいと考えています。
 チューリンガル(虫リンガル)は、昆虫の鳴き声から種または亜種を判別する音声認識システムです。昆虫は、種毎に特徴的な鳴き声のパターンを持っていますが、環境や温度によって周波数やメロディの速度が違っています。このため、音声認識の手法が有効であることが予想されます。
 
 VDECのチップは、いろいろなサイズやピン数があるため、どのチップにも対応するためには工夫が必要です。実現方法は今後の課題ですが、高速動作を要求するアプリケーションは対象外とするなら、安価なFPGAボードを用いてこれを解決するのが手っ取り早いかもしれません。面白いデモ用チップの開発〜ボードおよびFPGAの設計・開発〜ファームウエアの開発〜Windowsアプリの開発まで全部やってみたい人向きのテーマです。
 温暖化の影響か、南方系の昆虫が北陸地区にどんどん侵入してきています。また、海外からの移民組も都市周辺でずいぶん幅を利かすようになり、在来種と勘違いしている人も多いと思います。金沢ではなぜか競馬場周辺に朝鮮半島からスジアカクマゼミが侵入しています。日本在来種のクマゼミとの鳴き声の違いは専門家には簡単にわかるようですが、素人にはなかなかわかりません。金沢周辺山間部に生息するエゾゼミとコエゾゼミも波形を比較しないとなかなかわかりません。こいうったものが、地域差も含めて自動分類できるようになればしめたものです。
 
 近年はICレコーダが安くなりました。また、携帯電話でもそこそこの音質で録音可能です。昆虫の好きな小学生が音声を集めて、WEBページ上で分類を行い、データベースに登録することを想定して、データベースへの自動登録機能を持つチューリンガル・ソフトウエアを用意したいと考えています。