環境モニタのためのチューリンガルサーバの構築 のバックアップの現在との差分(No.6)


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 [[環境モニタのためのチューリンガルサーバの構築]]
 
 
 チューリンガル(虫リンガル)は、昆虫の鳴き声から種または亜種を判別する音声処理システムです。昆虫は、種毎に特徴的な鳴き声のパターンを持っていますが、環境や温度、地域によって周波数やメロディの速度が違っています。このため、音声認識の手法が有効であることが予想されます。昨年から、この研究テーマを開始し、PC用ソフトウエアとして開発を行っていますが、将来的にはハードウエア化して、センサネットワークとして利用できるようにしたいと考えています。
 チューリンガル(虫リンガル)は、昆虫の鳴き声から種を判別する音声処理システムです。昆虫は、種毎に特徴的な鳴き声のパターンを持っていますが、環境や温度、地域によって周波数やメロディの速度が違っています。これまでの研究で、音声の特徴量を抽出し、データマイニングを利用して種の判別ができることがわかりました。
 
 温暖化の影響か、南方系の昆虫が北陸地区にどんどん侵入してきています。また、海外からの移民組も都市周辺でずいぶん幅を利かすようになり、在来種と勘違いしている人も多いと思います。金沢ではなぜか競馬場周辺に朝鮮半島からスジアカクマゼミが侵入しています。日本在来種との鳴き声の違いは専門家には簡単にわかるようですが、素人にはなかなかわかりません。医王山周辺に生息するエゾゼミとコエゾゼミも波形を比較しないとなかなかわかりません。秋に市街地の樹木で鳴いているのは大抵アオマツムシという北米からの外来種です。今では、秋の風物として日本に溶け込んでしまっていますが、ブラックバスの例からわかるように外来生物は、自然界の循環の中に組み込まれていないため、環境破壊の大きな原因となっています。こいうったものが、地域差も含めて自動分類できるようになればしめたものです。
 近年、北陸地方の降雪が減っているためか、南方系の外来昆虫が北陸地区にどんどん侵入してきています。また、海外からの移民組も都市周辺でずいぶん幅を利かすようになり、在来種と勘違いしている人も多いと思います。昆虫の鳴き声の種による違いは専門家には簡単にわかるようですが、素人にはなかなかわかりません。医王山周辺に生息するエゾゼミとコエゾゼミも波形を比較しないとなかなかわかりません。秋に市街地の樹木で鳴いているのは大抵アオマツムシという北米からの外来種です。今では、秋の風物として日本に溶け込んでしまっていますが、外来生物は、その地域の自然界の循環の中に組み込まれていないため、環境破壊の大きな原因となる恐れがあります。こいうったものが、地域差も含めて自動分類できるようになればしめたものです。
 
 近年はICレコーダが安くなりました。また、携帯電話でもそこそこの音質で録音可能です。日本中の昆虫の好きな小学生が音声を集めて、WEBページ上で分類を行い、データベースに登録できるようにWikiサーバを立ち上げました。今年は、その音声データを使用して、鳴く昆虫の種類、発生時期、分布を調べるため、WEB上で誰でも利用できるチューリンガル・ソフトウエアを開発したいと考えています。
 近年はICレコーダが安くなりました。日本中の昆虫の好きな小学生が音声を集めて、WEBページ上で分類を行い、データベースに登録、参照できるようにWikiサーバを立ち上げました。今年は、昆虫判定ソフトウエアのWeb実装とその音声データを使用して、鳴く昆虫の種類、発生時期、分布などの統計が自動的に取れるようにしていきたいと考えています。
 
 Chu-lingual サーバ:
 http://chu.ec.t.kanazawa-u.ac.jp/