抗加齢医療のための活性酸素センサLSIの開発 のバックアップの現在との差分(No.2)


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 [[抗加齢医療のための活性酸素センサLSIの開発]]
 
 活性酸素センサは、MeRLが特許を持つマイクロESR(電子スピン共鳴)技術により、生体の物質中の活性酸素を検出するためにLSI化したものです。
 
 マイクロESR(u-ESR)センサは、物質中の電子の磁石としての性質を利用して、フリーラジカルと呼ばれる化学反応性を持った分子やイオンの種類と量を検出できるセンサです。原理は、電子スピン共鳴(ESR)と呼ばれる従来からある測定原理を利用していますが、巨大な装置になってしまうため、チップ上に乗せられるように測定方式を工夫しました。具体的な方法は、特許申請中なので、ネット上では伏せておきます。
 マイクロESRセンサは、物質中の電子の磁石としての性質を利用して、フリーラジカルと呼ばれる化学反応性を持った分子やイオンの種類と量を調べることができるセンサです。研究が成功すれば、例えば注射器に取り付けて、細胞や血液中の生物質や、生体中の活性酸素、過酸化脂肪などを調べることができるため、薬品の効果を追跡したり、疾病を早期検出することができます。
 
 このセンサは、例えば注射器に取り付けて、細胞や血液中の生物質や、生体中の活性酸素、過酸化脂肪などを調べることができるため、薬品の効果や化学反応経路を追跡するための重要な技術です。マイクロESRセンサチップの実用化のために、無線通信システムでも使用されるFractional-N PLLや高精度位相検出器といった回路を開発する予定です。
 無線通信LSIで使用される高周波CMOS技術を応用して、従来は巨大な計測装置が必要だった測定がチップ上で行えるようになりました。昨年度は、最先端のCMOS 65nmテクノロジにより高周波回路部分のチップを試作しました。今年度は全計測システムの1チップ集積化に取り組みます。政府や民間企業からの資金援助を受けて行う社会的注目度の高い研究テーマです。
 
 測定の様子(磁石の上で測定する)
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 MeRLで開発した活性酸素センサLSIの高周波フロントエンド
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 ※ 電子は、電荷と磁荷(正確には磁気能率)を持っています。