MeRLが期待する4年生 のバックアップの現在との差分(No.2)


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 [[研究プロジェクト]]
 
 担当教員からのメッセージ (2) ---
 
 最近、特に女性で勝ち組・負け組みという言葉を使うようですが、これは本来、本人の気持ちしだいで決まることです。研究者やエンジニアにも勝ち負けはありません。研究や開発の出来・不出来は、企業や大学の経営者にとって重大な問題なので、それが定量的に評価されるのは当然ですが、研究開発者の立場に戻れば、成果の社会的評価が大きいから喜びを感じるというわけではありません。研究開発の過程で、どれだけ熱中しているかということが重要です。(でも、自分と同じようなことを同時に考えている人は、意外と多いので、特許は早めに出すようにしましょう。論文でもいいです。ただ、論文では発案者が不明確で、優先権を主張できないという問題があります。)
 
 MeRLでは、研究テーマを自分で決めることを推奨しています。しかし、知識が少ないと研究テーマを見つけるのは非常に難しいことなのです。いや、もしかすると童心に帰るという手法があるかもしれませんが、それを実践できたら天才ですね。先端技術分野では、どうしても、2分野以上の専門知識が必要なので、研究開発テーマを見つけるには、卒業後10年ぐらい必死の努力が必要です。そこで、まず、教員の研究テーマ説明や、先輩が設計や測定をしているのを見て、直感的に面白そうということで、出来るだけ早い時期に研究テーマ取り付いてみてください。そして、それを卒研として完成させてください。その間に、知識が蓄積されて、修士の研究テーマが決まってくると思います。すべては、行動から始まります(指導教員が学生を育てるわけではないということに注意)。
 
 MeRLに来た皆さんには、研究発表の場で、いや飲み会の場やどんな場でも、夢を熱く語れるように(語りたいのをあえて抑えることも必要ですが)なってほしいと思います。世界観を自分で生み出せて、それに捕らわれずに進歩させることができるる人は、社会、時代、人間関係、処遇などの周囲環境を超越して、人生を最大限に生かしきることができます。卒業研究の実施は、その入り口の門を開くということです。