VDECで試作したチップをPCにUSB接続してWindowsアプリケーションから制御するためのボードと開発環境を製作します。このボードを用いてVDECチップの動作確認だけでなくWindowsと連動したアプリケーションを開発できる環境を用意したいと考えています。苦労して開発したチップが、LSIテスタなどで性能評価した後、いや時には性能評価すらされないで、使われないままお蔵入りというのでは、もったいないと思います。それに、研究のためにVLSIの開発を行っているというのでは本末転倒です。1日ぐらいの労力で、簡単にデモシステムが開発できるような開発環境をVDECで普及させたいと考えています。
VDECのチップは、いろいろなサイズやピン数があるため、どのチップにも対応するためには工夫が必要です。実現方法は今後の課題ですが、高速動作を要求するアプリケーションは対象外とするなら、安価なFPGAボードを用いてこれを解決するのが手っ取り早いかもしれません。デモ用チップの開発〜ボードおよびFPGAの設計・開発〜ファームウエアの開発〜Windowsアプリの開発まで全部やってみたい人向きのテーマです。