MeRLの研究方法 のバックアップ差分(No.2)


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 [[MeRLの研究目標]]
 
 [[研究プロジェクト]]
 
 *担当教員からのメッセージ [#x2519e6a]
 *研究テーマの選定 [#x78b2163]
 
 MeRL(集積回路工学研究室)では、VLSIのアーキテクチャと応用システムを開発しています。つまり、VLSIの内部構成と外側のシステムの両方を研究対象にしています。既存のVLSIでシステムが作れるなら市販のVLSIやソフトウエア開発環境を利用してシステムを開発しますし、既存のVLSIやソフトウエアで実現できないシステムは、VLSIの内部から設計を行い、半導体メーカで製造してシステムを完成させます。チップ上にシステムを構築することにより、動作速度や配線数の制約がなくなるため、従来にない構成や機能を持つシステムが実現できます。また、従来大掛かりなシステムだったものが数mmのサイズになることがあるため、新しい応用法も開拓できます。
 研究室への配属が決まったら、研究テーマの選定または提案と研究計画の作成をしてもらいます。学部4年生でも、新規に研究テーマを自ら提案できる実力のある人は、どんどん提案して下さい。とくにやりたい具体的な研究テーマを持って、研究室に来たわけでなければ、最初のうちは先輩や教員の研究を見聞きして、既存の研究プロジェクトの中から選んでもかまいません。
 
 一般に、先端的なVLSI内部の設計をゼロから行うためには、最先端の半導体技術に関する知識、設計技術の蓄積、および数学や物理の知識が必要ですので、実用レベルのVLSIを開発できる大学の研究室は、世界的に見てもあまり多くはありません。一方、既存の集積回路を用いた応用システムの開発では、資料を集めて頑張れば、努力に比例して良いものが作れますが、この場合には、作るものや仕様を決定するために、ハードウエア/ソフトウエア設計の知識だけではなく、知的財産やビジネスにつなげる発想力が要求されます。このため、普段から広い視野を持ち、見聞きした話は貪欲に利用するという姿勢も必要です。MeRLでは、技術開発と同時に、どのようなものを作るのか?ということも研究課題としていることに注意してください。
 研究は、これまでの講義や実習とは違います。そのテーマの社会的意義を説明できることと、新規性があることが実施のための条件です。社会的意義があるということは、研究の成果がどのようなもので、その成果はどのように役に立つまたはどのように面白いのかということを説明するようなストーリが作れることです。新規性があるということを示すためには、少なくとも論文や特許を検索して、その方法や考え方が未発表であることを証明するか、既存の方法との違いを明確に示す必要があります。新規性が曖昧なまま研究を行っても、その結果が自分の研究成果だと主張することができませんし、将来的に事業化もできません。このため、MeRLでは、研究の開始時に、徹底的に文献と特許の検索を実施してもらいます。この経験は、就職後必ず役に立つはずです。
 
 MeRLは、基礎研究も行っていますが、2000以降、半導体関連業界や知的財産関係者の間で有名になった新世代の研究室ですが、既に、多くの卒業生が、半導体メーカ、自動車やセットメーカなどの研究開発部門で活躍しています。VLSI/CADマニア, ハードウエアハッカーになりたい人、新しいシステムや概念の実用化を目指す学生は、是非MeRLの仲間になってください。
 *研究室の行事 [#f050204f]
 
 研究室に所属すると、研究活動に関する行事、親睦のための行事、健康のための行事など、いろいろな行事が待っています。ifDL(秋田研)は兄弟研究室であり、部屋や設備を共有したり、合同ゼミや行事を共同で行います。
 
 -特許出願
 --MeRLの大きな特徴として、多くの学生が基本特許を出願していることがあげられます。情報・電子分野での出願頻度としては、国内ではトップクラスだと思います。研究上のアイデアがあれば、どんどん報告して下さい。教員だけではなくTLO(技術移転機関)の知財専門家が、使えそうなアイデアかどうか判断し、弁理士さんの手配や出願手続きをサポートしてくれます。研究業績を多く出すため、特許を出願しないで、学会発表する研究者が多いのですが、これは、研究を行った学生の権利を踏みにじり、国益を損なう行為だと思います。出願の経験は、就職後必ず役に立つはずです。
 
 -学会発表
 --学会発表の目的は、2つあります。
 自分の研究成果が、他の研究者から見て、どのような位置づけにあるのか知るには、学会発表が有効ですが、普通の学会(全国大会や地方大会)は発表時間が少ないため、十分なディスカッションができません。多くの発表を聞くことが主な目的になります。
 
 -論文発表
 --ある程度の量の研究成果がまとまり、体系的な議論ができる段階になったり、特に新しい発見や技術の提案を行った場合は、論文をまとめてもらいます。ここで言う論文は、卒業論文や修士論文とは違うものです。
 研究内容にも依りますが、原則として、論文は英語で書く必要があります。これまでも、多くの学生が
 
 *研究設備と方法 [#f655d1f6]
 
 MeRLは、
 
 
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