MeRLの研究目標 のバックアップの現在との差分(No.14)


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[[研究プロジェクト]]
 
 担当教員からのメッセージ---
 *研究室概要 [#x2519e6a]
 
 MeRL(集積回路工学研究室)では、VLSIのアーキテクチャと応用システムを開発しています。つまり、VLSIの内部構成と外側のシステムの両方を研究対象にしています。既存のVLSIでシステムが作れるなら市販のVLSIやソフトウエア開発環境を利用してシステムを開発しますし、既存のVLSIやソフトウエアで実現できないシステムは、VLSIの内部から設計を行い、半導体メーカで製造してシステムを完成させます。チップ上にシステムを構築することにより、動作速度や配線数の制約が取り除かれるため、従来にない構成や機能を持つシステムが実現できます。また、従来大掛かりなシステムだったものが数mmのサイズになることがあるため、新しい応用法も開拓できます。
 MeRL(集積回路工学研究室)では、LSI(大規模集積回路)のアーキテクチャとIoTなどの応用システムを開発しています。つまり、LSIの内部構成と外側のシステムの両方を研究対象にしています。既存のLSIでシステムが作れるなら市販のLSIやソフトウエア開発環境を利用してシステムを開発しますし、既存のLSIやソフトウエアで実現できないシステムは、LSIの内部から設計を行い、半導体メーカで製造してシステムを完成させます。チップ上にシステムを構築することにより、動作速度や配線数の制約がなくなるため、従来にない構成や機能を持つシステムが実現できます。また、従来大掛かりなシステムだったものが数mmのサイズになることがあるため、新しい応用法も開拓できます。一方、LSIを用いた応用システムの開発では、開発したシステム自体よりも、技術の適用対象のほうに新規性があります。このため、ハードウエア/ソフトウエア設計の知識だけではなく、既存の技術であっても、意表を突く使い方を発想することがポイントになります。
 
 一般に、先端的なVLSI内部の設計をゼロから行うためには、最先端の半導体技術に関する知識、設計技術の蓄積、および数学や物理の知識が必要ですので、実用レベルのVLSIを開発できる大学の研究室は、世界的に見てもあまり多くはありません。一方、既存の集積回路を用いた応用システムの開発では、資料を集めて頑張れば、努力に比例して良いものが作れますが、この場合には、作るものや仕様を決定するために、ハードウエア/ソフトウエア設計の知識だけではなく、知的財産やビジネスにつなげる発想力が要求されますので、普段から広い視野を持ち、見聞きした話は貪欲に利用するという姿勢も必要です。MeRLでは、技術開発と同時に、どのようなものを作るのか?ということも研究課題としていることに注意してください。
 MeRLでは、LSIの中と外両方の知識と技術を組み合わせることにより、新しいLSIの機能と同時に、LSIの使い方を追求しています。このため、普段から基礎から応用にわたる広い視野を持ち、常に見聞きした話は何かに利用できないかと考える姿勢を重視しています。
 MeRLは、2000年以降に集積回路分野に本格的に参入した、日本のVLSI研究分野の中では比較的新しい研究室ですが、同時に、当初から無線ネットワーク、センサ、AIの研究を実施しており、金沢大学のIoT分野といえば当研究室になります。既に、多くの卒業生が、半導体メーカ、自動車やセットメーカなどの研究開発部門で活躍しています。新しいシステムや概念の実用化を目指す学生は、是非MeRLの仲間になってください。
 
 MeRLは、基礎研究も行っていますが、2000以降、半導体関連業界や知的財産関係者の間で有名になった新世代の研究室ですが、既に、多くの卒業生が、半導体メーカ、自動車やセットメーカなどの研究開発部門で活躍しています。VLSI/CADマニア, ハードウエアハッカーになりたい人、新しいシステムや概念の実用化を目指す学生は、是非MeRLの仲間になってください。
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