MeRLの研究目標 のバックアップソース(No.22)

[[研究プロジェクト]]

*担当教員からのメッセージ [#x2519e6a]

MeRL(集積回路工学研究室)では、LSI(大規模集積回路)のアーキテクチャと応用システムを開発しています。つまり、LSIの内部構成と外側のシステムの両方を研究対象にしています。既存のLSIでシステムが作れるなら市販のLSIやソフトウエア開発環境を利用してシステムを開発しますし、既存のLSIやソフトウエアで実現できないシステムは、LSIの内部から設計を行い、半導体メーカで製造してシステムを完成させます。チップ上にシステムを構築することにより、動作速度や配線数の制約がなくなるため、従来にない構成や機能を持つシステムが実現できます。また、従来大掛かりなシステムだったものが数mmのサイズになることがあるため、新しい応用法も開拓できます。

一般に、LSI内部の設計をゼロから行うためには、最先端の半導体技術に関する知識、設計技術の蓄積、および数学や物理の知識が必要ですので、実用レベルのLSIを開発できる大学の研究室は、あまり多くはありません。一方、既存の集積回路を用いた応用システムの開発では、資料を集めて頑張れば、努力に比例して良いものが作れますが、ハードウエア/ソフトウエア設計の知識だけではなく、知的財産やビジネスにつなげる発想力が必要です。MeRLでは、LSIの中と外両方の知識と技術を組み合わせることにより、新しいLSIの使い方を追求しています。このため、普段から基礎から応用にわたる広い視野を持ち、常に見聞きした話は何かに利用できないかと考えるハングリーな姿勢を持っています。

MeRLは、従来から基礎研究も行ってきましたが、集積回路分野では、2000年以降に開発を始めた比較的新しい研究室です。既に、多くの卒業生が、半導体メーカ、自動車やセットメーカなどの研究開発部門で活躍しています。回路/CADマニア, ハードウエアハッカーになりたい人、単なるお勉強ではなく、新しいシステムや概念の実用化を目指す学生は、是非MeRLの仲間になってください。

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