MeRLの研究目標 のバックアップ(No.4)


研究テーマ?

担当教員からのメッセージ---

MeRL(集積回路工学研究室)では、VLSIのアーキテクチャと応用システムを開発しています。つまり、VLSIの内部構成と外側のシステム全体の両方を研究対象にしています。ですから、既存のVLSIでシステムが作れるなら市販のVLSIやソフトウエア開発環境を利用してシステムを開発しますし、既存のVLSIやソフトウエアで実現できないシステムは、VLSIの内部から設計を行い、半導体メーカで製造してシステムを完成させます。一般に、先端的なVLSI内部の設計をゼロから行うためには、先端技術に関する知識、既存設計技術の蓄積、および数学や物理の知識が必要ですので、実用的なVLSIを開発できる研究室はあまり多くはありません。一方、既存の集積回路を用いた応用システムの開発では、資料を集めて頑張れば、努力に比例して良いものが作れると思います。しかし、どちらの場合でも、作るものや仕様を決定するためには、ハードウエア/ソフトウエア設計の知識だけではなく、知的財産やビジネスにつながる発想力が要求されますので、普段から広い視野を持ち、見聞きした話は貪欲に利用するという姿勢も必要です。MeRLでは、技術開発だけではなく、どのようなものを作るのか?ということを重視していることに注意してください。

MeRLは、基礎研究も行っていますが、ここ数年は、特に半導体業界や知的財産関係者の間で有名な研究室です。多くの卒業生は、半導体メーカのシステムLSI設計部門、自動車やセットメーカのシステム開発部門で活躍しています。近年は、ITベンチャー企業からも求人があります。卒業生が、専門馬鹿とは一味以上違うぞというオーラを発して頑張ってくれているためではないかと思います。

VLSIやCADのマニアになりたい人、新しいシステムや概念の実用化を経験したい学生は、是非MeRLの仲間に入ってください。