MeRLの研究目標 のバックアップソース(No.7)

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担当教員からのメッセージ---

MeRL(集積回路工学研究室)では、VLSIのアーキテクチャと応用システムを開発しています。つまり、VLSIの内部構成と外側のシステム全体の両方を研究対象にしています。ですから、既存のVLSIでシステムが作れるなら市販のVLSIやソフトウエア開発環境を利用してシステムを開発しますし、既存のVLSIやソフトウエアで実現できないシステムは、VLSIの内部から設計を行い、半導体メーカで製造してシステムを完成させます。一般に、先端的なVLSI内部の設計をゼロから行うためには、最先端の半導体技術に関する知識、既存設計技術の蓄積、および数学や物理の知識が必要ですので、実用的なVLSIを開発できる大学の研究室は、世界的に見てもあまり多くはありません。一方、既存の集積回路を用いた応用システムの開発では、資料を集めて頑張れば、努力に比例して良いものが作れますが、この場合には、作るものや仕様を決定するために、ハードウエア/ソフトウエア設計の知識だけではなく、知的財産やビジネスにつながる発想力が要求されますので、普段から広い視野を持ち、見聞きした話は貪欲に利用するという姿勢も必要です。MeRLでは、技術開発だけではなく、どのようなものを作るのか?ということを重視していることに注意してください。

MeRLは、基礎研究も行っていますが、2000以降、特に半導体関連業界や知的財産関係者の間で有名になった研究室です。多くの卒業生が、半導体メーカのシステムLSI設計部門、自動車やセットメーカのシステム開発部門で活躍しています。近年は、ソフトウエアとハードウエア両方のベンチャー企業からも求人があります。卒業生が、従来の工学系専門馬鹿とは一味以上違うぞというオーラを発して頑張ってくれているためではないかと思います。

VLSIやCADのマニアになりたい人、新しいシステムや概念の実用化を経験したい学生、業界をリードするスーパーエンジニアを目指す学生は、是非MeRLの仲間になってください。